384語を収録
基本情報 用語集
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テクノロジ系(269語)
- 16進数
- 16進数は,0〜9とA〜Fの16種類の記号を用い,1桁で0〜15を表す基数16の数の表現方法である。
- 2の補数
- 2の補数とは、コンピュータで負の整数を表すために広く使われる表現方法である。 ある数の2の補数は、全ビットを反転(1の補数)してから1を加えて求める。最上位ビットが1なら負の数を表し、nビットでは −2^(n−1) から 2^(n−1)−1 までを表せる。この表現を使うと、引き算を足し算の回路で行える。
- 2相コミット
- 2相コミットとは、複数のデータベースにまたがる分散トランザクションで、すべての参加者がコミットするか、すべてがロールバックするかのどちらかにそろえるための手順である。 第1段階で調整役(コーディネータ)が各参加者にコミットできるかを問い合わせ、すべてから準備完了の応答があれば、第2段階でコミットを指示する。1つでもできない応答があれば、すべてにロールバックを指示する。
- 2相ロック
- 2相ロックとは、トランザクションの同時実行制御で、すべてのロックを獲得する段階(成長相)の後に、ロックを解放する段階(縮退相)が来るようにし、一度ロックを解放したら新たなロックを獲得しないという規則である。これを守ると、同時に実行したトランザクションの結果が、ある順序で一つずつ実行した場合と同じになる(直列化可能性)。
- 2進変換
- 2進変換は,10進数などの数値を,0と1の2種類の数字だけで表す2進数の表現へ変換する操作である。
- ACID特性
- ACID特性は,トランザクションに求められる原子性・一貫性・独立性(隔離性)・永続性の4つの性質の総称である。
- ARP
- ARP(Address Resolution Protocol)は,ネットワーク層のIPアドレスからデータリンク層のMACアドレスを求めるプロトコル。
- AVL木
- AVL木とは、平衡二分探索木の一種で、どのノードでも左右の部分木の高さの差が1以下になるように保たれる二分探索木である。挿入や削除で差が2になったら回転操作で釣り合いを戻すため、探索・挿入・削除の計算量が常にO(log n)に抑えられる。
- B+木
- B+木とは、B木を改良した多分木のデータ構造で、すべてのデータを葉のノードに格納し、葉同士をリンクでつないだものである。どのデータにも同じ段数でたどり着け、葉をたどって順に読むことで範囲検索も効率よく行えるため、データベースの索引に広く使われる。
- BCD
- BCDは,10進数の各桁をそれぞれ4ビットの2進数で表現する符号化方式で,2進化10進数とも呼ばれる。
- BDD
- BDDは「Given-When-Then」形式でシステムの振る舞いを自然言語に近い形で記述し,開発者と非技術者の間で仕様を共有する手法である。
- BGP
- BGPは,インターネットにおいて異なるAS(Autonomous System:自律システム)間の経路制御を行う外部ゲートウェイプロトコルである。
- B木
- B木はすべての葉ノードが同じ深さにあり,挿入・削除時にも平衡を保つ多分木である。
- CAP定理
- CAP定理とは、分散システムでは、一貫性(Consistency)、可用性(Availability)、ネットワーク分断への耐性(Partition tolerance)の3つを同時にすべて満たすことはできない、という定理である。分散データベースの設計で、どの性質を優先するかを考える基礎となる。
- CI
- CI(継続的インテグレーション)とは、開発者が変更したソースコードを頻繁に共有のリポジトリに統合し、そのたびに自動でビルドとテストを実行して、品質を継続的に確かめる開発の実践である。問題を早い段階で見つけて小さいうちに直せる。
- CI/CD
- CI/CDは,コードの統合・ビルド・テスト・デプロイを自動化し,ソフトウェアを継続的にリリースする手法である。
- CISC
- CISC(Complex Instruction Set Computer)は,高機能で複雑な命令を多数持つアーキテクチャである。
- CPU
- CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)とは、主記憶から命令を取り出して解読し、演算やほかの装置の制御を行う、コンピュータの中心となる装置である。 内部には演算装置、制御装置、レジスタがある。命令は、命令の取出し(フェッチ)、解読(デコード)、オペランドの読出し、実行、結果の格納という命令実行サイクルで処理される。性能はクロック周波数、1命令に要する平均クロック数(CPI)、コア数などで決まり、パイプラインやキャッシュメモリによって処理を速める。
- CRC
- CRCは送信データを生成多項式で割った余りを検査符号(FCS)として付加する方式である。
- CSRF
- CSRFは,ログイン中の利用者のブラウザを悪用し,本人が意図しないリクエストをWebサイトへ送らせる攻撃である。
- DFA
- DFAは,各状態と入力に対して次の遷移先が一意に定まる有限オートマトンで,決定性有限オートマトンともいう。
- DMA
- DMA(Direct Memory Access)は,CPUの介在なしに入出力デバイスと主記憶の間でデータを直接転送する仕組みである。
- DNS
- DNS(Domain Name System)とは、ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する名前解決を担う、インターネットの階層的・分散的な仕組みである。 ルートサーバから始まる階層構造で、各ドメインの情報はそれぞれの権威DNSサーバが管理する。利用者からの問合せはキャッシュDNSサーバが代わりに解決し、結果を一定時間保存する。同じ名前に複数のIPアドレスを登録して順に返すDNSラウンドロビンで負荷分散も行える。
- DNSラウンドロビン
- DNSラウンドロビンとは、DNSサーバに、1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを登録しておき、問合せのたびに返すIPアドレスの順番を入れ替えることで、アクセスを複数のサーバに振り分ける負荷分散の方法である。特別な機器が要らない一方、サーバの故障を検知して振り分けから外すことはできない。
- DevOps
- DevOpsは,開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)が密に協力し,ソフトウェアのビルド・テスト・リリースのサイクルを自動化・効率化する文化・プラクティスの総称である。
- E-R図
- E-R図は,データをエンティティ(実体)とリレーションシップ(関連)で表し,データ構造を図式化する手法である。
- EDF
- EDF(Earliest Deadline First)は,実行可能なタスクのうちデッドライン(締切時刻)が最も近いものを最優先で実行する動的優先度スケジューリングアルゴリズムである。
- FAT
- FAT(File Allocation Table)はファイルがディスク上のどのクラスタ(ブロック)に格納されているかを管理するテーブルである。
- FaaS
- FaaSは,開発者が関数単位のコードをデプロイし,イベントに応じて自動実行されるクラウドサービスモデルである。
- Factory
- Factoryとは、GoFのデザインパターンのうち、オブジェクトの生成に関するパターン(Factory Method、Abstract Factory)で使われる考え方で、どのクラスのオブジェクトを作るかを、生成専用のメソッドやクラスに任せるものである。利用する側は具体的なクラスを知らずに済み、生成するクラスを差し替えやすくなる。
- GROUP BY
- GROUP BYとは、SQLのSELECT文で、指定した列の値が等しい行を一つのグループにまとめる句である。SUMやCOUNTなどの集計関数と組み合わせてグループごとの合計や件数を求め、グループに対する条件はHAVING句で指定する。
- Git
- Gitは,ソースコードの変更履歴を管理し,分散環境での並行開発を支援する分散型バージョン管理システムである。
- HAVING
- HAVING句は,SQLでGROUP BYによるグループ化後の集計結果に対してフィルタ条件を指定する句である。
- IDS
- IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)とは、ネットワークやサーバを監視して、不正アクセスや攻撃の兆候を検知し、管理者に通知する仕組みである。 ネットワークを流れる通信を監視するネットワーク型と、サーバ上のログやファイルを監視するホスト型がある。通信の経路上(インライン)に置いて不正な通信を遮断まで行うものはIPS(侵入防止システム)という。正常な通信を誤って検知することをフォールスポジティブという。
- IEEE 754
- IEEE 754とは、コンピュータで浮動小数点数を表す方法を定めた国際的な標準規格である。 単精度(32ビット)では、符号部1ビット、指数部8ビット、仮数部23ビットで構成し、倍精度(64ビット)では指数部11ビット、仮数部52ビットを使う。正規化した数では仮数部の先頭の1を省略するため、単精度では実質24ビットの精度がある。
- IN句
- IN句は,SQLで列の値が指定した複数の値または副問合せの結果のいずれかに一致する行を絞り込む条件である。
- IPS
- IPSは,通信経路上に配置され,不正な通信や攻撃を検知するとその通信を遮断する侵入防止システムである。
- IPv6
- IPv6とは、IPアドレスの不足を解消するために作られた、インターネットプロトコルの第6版である。アドレスの長さはIPv4の32ビットに対して128ビットで、16ビットずつ8つに区切って16進数で表記する。膨大な数のアドレスを割り当てられ、ヘッダ構造の簡素化やセキュリティ機能の標準化も図られている。
- IoT
- IoT(Internet of Things)とは、家電や自動車、工場の設備などさまざまなモノにセンサや通信機能を組み込み、インターネットを通じて情報を集めたり、遠隔から制御したりする仕組みである。省電力の無線通信や、端末の近くで処理するエッジコンピューティングが活用される。
- Kubernetes
- Kubernetes(K8s)は,コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ,スケーリング,運用管理を自動化するためのコンテナオーケストレーションプラットフォームである。
- LAN
- LAN(Local Area Network)とは、オフィスや建物の中など、比較的狭い範囲でコンピュータや機器を接続するネットワークである。イーサネットや無線LANが広く使われ、スイッチなどの機器で接続する。
- LRU
- LRU(Least Recently Used)とは、ページ置換やキャッシュの入替えで、最後に参照されてから最も長い時間が経っているもの(最も長く使われていないもの)を追い出す方式である。 最近使われたものは近いうちに再び使われる可能性が高い、という参照の局所性に基づく。最も早く読み込まれたものを追い出すFIFOと比べ、参照の順序を記録する必要があるが、ページフォールトの回数を減らしやすい。
- M/M/1
- M/M/1は,到着がポアソン過程,サービス時間が指数分布,窓口が1つの待ち行列モデルを表すケンドールの記法である。
- MESI
- MESIとは、マルチプロセッサのシステムで、各プロセッサのキャッシュメモリの内容の一貫性(キャッシュコヒーレンス)を保つための代表的なプロトコルである。キャッシュの各行を Modified(変更済み)、Exclusive(排他)、Shared(共有)、Invalid(無効)の4つの状態で管理する。
- MQTT
- MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)は、IoTデバイス向けに設計された軽量なメッセージングプロトコルである。
- MTBF
- MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)とは、システムが故障から修理されて動き出してから、次に故障するまでの稼働時間の平均である。 値が大きいほど故障しにくく、信頼性が高い。平均修復時間(MTTR)と組み合わせて、稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求められる。
- MTTR
- MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)とは、故障が発生してから修理が終わって再び稼働できるようになるまでの時間の平均である。 値が小さいほど保守性が高い。稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)なので、MTTRを短くすると稼働率が上がる。障害の早期検知、保守部品の常備、手順の整備などで短縮できる。
- McCabe
- サイクロマティック複雑度(McCabeの複雑度)とは、プログラムの制御の流れをグラフで表したときの、独立した経路の数を表す指標で、T.J.McCabeが提唱した。辺の数−節点の数+2で求め、値が大きいほど分岐が多く、テストや保守が難しいとされる。
- NAT
- NAT(Network Address Translation)とは、組織内で使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスとを相互に変換する技術である。 少ないグローバルIPアドレスで内部の機器をインターネットに接続でき、内部のアドレスを外部から隠す効果もある。IPアドレスに加えてポート番号も変換し、1つのグローバルIPアドレスを複数の機器で共用する方式をNAPT(IPマスカレード)という。
- NP困難
- NP困難は,NPに属する全ての問題と同等以上に難しく,多項式時間の解法が知られていない問題の分類である。
- NoSQL
- NoSQLとは、関係データベース(SQLで操作する表形式のデータベース)以外のデータベースの総称である。キー・バリュー型、ドキュメント型、列指向型、グラフ型などがあり、データ構造の柔軟さや、多数のサーバに分散して処理を拡張しやすいことから、大量のデータを扱うWebサービスなどで使われる。
- OAuth
- OAuthとは、利用者が、あるサービスに保存している自分のデータへのアクセス権限を、パスワードを渡すことなく、別のアプリケーションに限定して与える(委譲する)ための仕組みである。認証ではなく認可のための規格で、現在はOAuth 2.0が広く使われている。
- OS
- OS(Operating System)とは、コンピュータのハードウェア資源を管理し、アプリケーションが動作するための環境を提供する基本ソフトウェアである。 プロセス(タスク)の生成と実行順序のスケジューリング、仮想記憶などによる主記憶の管理、ファイルの管理、入出力装置の制御、利用者の管理などを行う。割込みによって、入出力の完了やタイマなどの出来事に応じて処理を切り替える。
- OSPF
- OSPF(Open Shortest Path First)は,リンクステート型のルーティングプロトコルである。
- Observerパターン
- Observerパターン(監視者パターン)は,あるオブジェクト(Subject)の状態が変化したときに,登録されている全てのオブザーバに自動的に通知する仕組みである。
- PCI Express
- PCI Express(PCIe)は、パラレルバスであった従来のPCIに代わるシリアル転送方式の高速バスインタフェースである。
- PaaS
- PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションの開発・実行に必要なプラットフォーム(OS、ミドルウェア、開発ツール、データベースなど)をクラウド上で提供するサービスモデルである。
- Proof of Work
- Proof of Work(PoW)は,ブロックチェーンにおけるコンセンサスアルゴリズムの一つである。
- RAID
- RAIDは,複数のディスクを組み合わせて信頼性や性能を高める技術で,構成方式によりRAID0〜6等のレベルがある。
- REST API
- REST APIは,HTTPでリソースを操作するWeb APIの設計様式で,各要求が独立するステートレス性を原則とする。
- RISC
- RISC(Reduced Instruction Set Computer)は,命令セットを単純化し,命令数を少なくすることで各命令を1クロックサイクルで実行できるようにしたアーキテクチャである。
- RTOS
- RTOSは処理の応答時間の上限を保証し、時間制約のある制御処理に適したOSである。
- SAML
- SAMLは,異なるドメイン間で認証・認可情報をXML形式のアサーションとして安全に交換するためのフレームワークである。
- SCAN
- SCAN方式とは、磁気ディスクのアクセス要求の処理順序を決めるスケジューリング方式の一つで、ヘッドを一方向に動かしながら途中にある要求を順に処理し、端まで行ったら逆方向に動かして処理するものである。エレベータの動きに似ていることからエレベータアルゴリズムとも呼ばれる。
- SERIALIZABLE
- SERIALIZABLEは,トランザクション分離レベルのうち最も厳格で,直列実行と同じ結果を保証する水準である。
- SIEM
- SIEMは複数のセキュリティ機器やサーバのログを一元的に収集・分析し、脅威を検出するシステムである。
- SMTP
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とは、電子メールを送信したり、メールサーバ間で転送したりするためのプロトコルである。標準ではポート25番を使い、受信者がメールボックスからメールを取り出すにはPOP3やIMAPを使う。
- SQL
- SQLとは、関係データベースで、表の定義、データの検索・追加・更新・削除、アクセス権の制御などを行うための標準的なデータベース言語である。 表を定義するCREATE TABLEなどのデータ定義言語(DDL)、検索のSELECTや更新のINSERT・UPDATE・DELETEなどのデータ操作言語(DML)、権限を設定するGRANTなどのデータ制御言語(DCL)から成る。SELECT文では、WHERE句で行を絞り込み、GROUP BY句でまとめ、ORDER BY句で並べ替える。
- SQLインジェクション
- SQLインジェクションは,Webアプリケーションの入力フォームなどにSQL文の断片を入力し,開発者が意図しないSQL文を実行させる攻撃手法。
- SSTF
- SSTF(Shortest Seek Time First)は、磁気ディスクのヘッドの現在位置から最もシーク距離が短い(最も近い)要求を次に処理するスケジューリング方式である。
- Self-Attention
- Self-Attention(自己注意機構)とは、Transformerというニューラルネットワークの中核となる仕組みで、文などの入力の各要素が、同じ入力の中の他のすべての要素とどれだけ関連しているかを計算し、その重みに応じて情報を取り込むものである。離れた位置にある語の関係もとらえやすい。
- Strategyパターン
- Strategyパターンとは、GoFのデザインパターンの一つで、処理の手順(アルゴリズム)を共通のインタフェースを持つ別々のクラスに分けておき、実行時に差し替えられるようにする設計のパターンである。利用する側を変えずに処理の方法を切り替えられる。
- TDD
- TDD(Test-Driven Development:テスト駆動開発)とは、プログラムを書く前にテストを書き、そのテストを通すように実装していく開発の手法である。失敗するテストを書く、テストを通す最小限のコードを書く、コードを整理する(リファクタリング)という短いサイクルを繰り返す。
- TLS
- TLS(Transport Layer Security)とは、インターネット上の通信を暗号化し、通信相手の認証と改ざんの検知を行うためのプロトコルである。SSLの後継で、HTTPSなどに使われる。 通信の開始時にハンドシェイクを行い、使う暗号方式(暗号スイート)の合意、サーバ証明書による相手の認証、通信に使う共通鍵(セッション鍵)の共有を行う。その後のデータは、共有した共通鍵で暗号化してやり取りする。
- Transformer
- Transformerは,Self-Attentionを中核とし,系列データを並列に処理する深層学習のモデルアーキテクチャである。
- UML
- UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)とは、オブジェクト指向の分析や設計で、システムの構造や振る舞いを図で表すための、標準化された表記法である。 システムの静的な構造を表すクラス図やオブジェクト図などの構造図と、処理の流れを表すアクティビティ図、オブジェクト間のやり取りを時間順に表すシーケンス図、状態の変化を表すステートマシン図などの振る舞い図がある。
- VLAN
- VLAN(Virtual LAN)は,スイッチのポートやMACアドレス,プロトコルなどに基づいて,物理的な接続形態に依存せず論理的にLANセグメントを分割する技術である。
- WebSocket
- WebSocketは,HTTPのハンドシェイクで接続を確立した後,クライアントとサーバの間で全二重(双方向同時)の持続的な通信を行えるプロトコルである。
- XSS
- XSS(Cross-Site Scripting)は,攻撃者が仕込んだスクリプトがWebページに挿入され,利用者のブラウザで実行される攻撃である。
- gRPC
- gRPCとは、Googleが開発した、ネットワーク上の別のプログラムの処理を呼び出す(RPC)ための仕組みである。通信にHTTP/2を使い、データの形式の定義と変換(シリアライズ)にProtocol Buffersを標準で使うため、高速で効率よく通信できる。マイクロサービス間の通信などで使われる。
- iノード
- iノードとは、UNIX系のファイルシステムで、ファイルごとに作られる管理情報の構造である。ファイルの所有者、アクセス権、サイズ、更新日時、データが格納されているブロックの位置などを保持する。ファイル名はiノードには含まれず、ディレクトリの側で管理される。
- アクティビティ図
- アクティビティ図とは、UMLの振る舞い図の一つで、処理や業務の流れを、開始から終了まで、分岐・合流・並行処理を含めて表す図である。担当者ごとにスイムレーンで区切ると、誰がどの作業を行うかという役割分担も表せる。
- アプリケーションゲートウェイ
- アプリケーションゲートウェイとは、ファイアウォールの方式の一つで、HTTPやFTPなどのアプリケーション層のプロトコルの単位で通信を中継(代理)し、その内容まで検査して通過させるかを決めるものである。パケットのアドレスやポート番号だけで判断するパケットフィルタリングよりきめ細かく制御できるが、処理の負荷は大きい。
- アルゴリズム
- アルゴリズムとは、ある問題を解くための手順を、有限個の明確な段階として定めたものである。 同じ問題でも、探索なら線形探索と二分探索、整列ならバブルソートとクイックソートのように複数のアルゴリズムがあり、必要な時間や記憶容量(計算量)が異なる。基本的な制御構造は、順次、選択(分岐)、繰返しの3つで、再帰や動的計画法などの考え方を使うと効率よく解ける問題も多い。
- インシデント対応
- インシデント対応とは、情報セキュリティ上の事故(インシデント)が起きた、またはその疑いがあるときに、検知・報告から、被害の拡大防止、原因の調査、復旧、再発防止までを行う一連の活動である。 初動では、感染した端末をネットワークから切り離すなど、被害の拡大を防ぐ封じ込めを優先する。証拠となるログなどを保全しながら調査を進める。組織内でこうした対応を担うチームをCSIRTという。
- ウィンドウ関数
- ウィンドウ関数とは、SQLで、GROUP BYのように行をまとめずに、各行を残したまま、関連する行の範囲(ウィンドウ)に対する集計や順位付けの結果を付け加える関数である。部署ごとの順位や累計を求めるのに使い、OVER句で範囲を指定する。
- ウォーターフォールモデル
- ウォーターフォールモデルは、ソフトウェア開発を要件定義→基本設計→詳細設計→実装→テスト→運用保守の各工程(フェーズ)に分割し、各工程を順番に完了させてから次の工程に進む開発モデルである。
- エスケープ処理
- エスケープ処理とは、特別な意味を持つ文字を、その意味を持たない文字列に置き換える処理である。 Webアプリケーションでは、HTMLに出力する文字列の「<」「>」「&」「"」などを「<」などの文字参照に置き換えることで、入力に埋め込まれたスクリプトが実行されるクロスサイトスクリプティング(XSS)を防ぐ。SQL文の組立てでも使われるが、SQLインジェクション対策にはプリペアドステートメントの利用が基本となる。
- エッジコンピューティング
- エッジコンピューティングは,IoTデバイスやセンサーなどデータの発生源(エッジ)に近い場所にコンピューティング資源を配置し,データの処理・分析を行うアーキテクチャである。
- エレベータアルゴリズム
- エレベータアルゴリズムとは、磁気ディスクのヘッドを一方向に動かしながら途中の要求を処理し、端に達したら逆向きに動いて処理する、ディスクのアクセス順序を決める方式である。SCAN方式とも呼ばれる。
- オブジェクト指向
- オブジェクト指向とは、データとそれを操作する手続を一体化した「オブジェクト」を単位として、ソフトウェアを分析・設計・実装する考え方である。 内部を隠して決められた操作だけを公開するカプセル化、上位のクラスの性質を受け継ぐ継承、同じ操作の呼出しでオブジェクトに応じた異なる処理をするポリモーフィズム(多態性)を特徴とし、部品の再利用性や保守性を高める。
- オーバーヘッド
- オーバーヘッドとは、本来の目的の処理に付随して、余分に発生する処理時間や資源の消費のことである。OSによるタスクの切替え(コンテキストスイッチ)や、通信のヘッダの付加、仮想化による処理などがその例で、オーバーヘッドが大きいと実質的な性能が下がる。
- カプセル化
- カプセル化とは、オブジェクト指向で、データ(属性)とそれを操作する手続(メソッド)を一つにまとめ、外部からはメソッドを通してしかデータを扱えないようにすることである。 内部の実装を外部から隠す(情報隠蔽)ことで、内部を変更しても利用する側への影響を抑えられ、データが不正に書き換えられることも防げる。継承、ポリモーフィズムとともにオブジェクト指向の主要な考え方である。
- カルノー図
- カルノー図は,論理変数の全組合せを格子状に配置し,隣接するマスをまとめて論理式を簡単化する図である。
- カーディナリティ
- カーディナリティとは、E-R図などで、2つのエンティティの間の関連で、一方の1つのインスタンスに他方のインスタンスがいくつ対応するか(1対1、1対多、多対多)を表すものである。データベースでは、表の列に含まれる値の種類の数を指す意味でも使われる。
- キャッシュコヒーレンス
- キャッシュコヒーレンスは,複数のプロセッサが持つキャッシュ間で共有データの値の一貫性を保つことである。
- キャッシュメモリ
- キャッシュメモリとは、CPUと主記憶装置(DRAM)の間に置かれ、主記憶の一部の写しを保持する、高速で容量の小さい記憶装置である。主にSRAMで構成される。 CPUが必要なデータがキャッシュにあれば(ヒット)高速に読み出せるため、実効的なアクセス時間を短くできる。実効アクセス時間は「キャッシュのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1−ヒット率)」で求める。
- キュー
- キューとは、先に格納した要素から先に取り出す、FIFO(First In First Out:先入れ先出し)方式のデータ構造である。要素を末尾に加え、先頭から取り出す。到着順に処理を待たせる場面、例えばプリンタへの印刷要求や、幅優先探索などに使われる。
- クラウド
- クラウドとは、サーバやストレージ、ソフトウェアなどの情報処理の資源を、インターネットなどのネットワークを通じて、必要なときに必要な分だけサービスとして利用する形態である。クラウドコンピューティングとも呼ぶ。 提供する範囲によって、基盤(ハードウェアや仮想マシン)を提供するIaaS、アプリケーションの実行環境を提供するPaaS、アプリケーションそのものを提供するSaaSに分けられる。利用者は設備を自ら持たずに済み、需要に応じて資源を増減できる。
- クラスカル法
- クラスカル法は辺を重みの小さい順に選び,閉路ができなければ追加する貪欲法である。
- クラス図
- クラス図とは、UMLの図の一つで、システムを構成するクラスと、その属性・操作、クラス同士の関係を表す図である。 クラスは名前・属性・操作の3つの区画を持つ長方形で描く。クラス間の関係には、関連、汎化(継承)、集約、コンポジション、依存などがあり、関連の両端には多重度(1、0..1、* など)を書く。システムの静的な構造を表すのに使う。
- クリーンアーキテクチャ
- クリーンアーキテクチャとは、ロバート・C・マーチンが提唱したソフトウェアの設計の考え方で、業務の中心となる規則を内側に、データベースや画面などの外部の仕組みを外側に置く同心円状の層で構成し、依存の方向を外側から内側への一方向に限るものである。外部の技術を差し替えても中心の規則が影響を受けにくい。
- グラフ
- グラフとは、頂点(ノード)と、頂点同士を結ぶ辺(エッジ)の集まりで、対象の間の関係を表すデータ構造である。 辺に向きがあるものを有向グラフ、無いものを無向グラフといい、辺に距離などの重みを付けることもある。路線図や通信網、作業の順序関係などを表すのに使われ、深さ優先探索や幅優先探索、最短経路を求めるダイクストラ法などのアルゴリズムがある。
- グレイコード
- グレイコード(Gray code)は、連続する2つの値の間でちょうど1ビットだけが変化するように設計された2進符号体系である。
- ゲートウェイ
- ゲートウェイとは、プロトコルやデータの形式が異なるネットワーク同士を接続し、必要な変換を行って通信を中継する機器や機能のことである。OSI基本参照モデルのトランスポート層以上の違いを吸収する。TCP/IPのネットワークでは、他のネットワークへの出口となるルータを指してデフォルトゲートウェイと呼ぶこともある。
- コンテキストスイッチ
- コンテキストスイッチは、マルチタスクOSにおいてCPUが実行するプロセス(またはスレッド)を切り替える際に行われる処理である。
- コンテナ
- コンテナとは、アプリケーションとその実行に必要なライブラリや設定を一つにまとめ、ホストOSの上で他のアプリケーションから隔離された環境として動かす仮想化の技術である。 ハイパーバイザ型の仮想マシンのように仮想マシンごとにゲストOSを動かすのではなく、ホストOSのカーネルを共有するため、軽量で起動が速い。同じ環境をどこでも再現しやすく、マイクロサービスの実行基盤としても使われる。
- コンテナオーケストレーション
- コンテナオーケストレーションは,多数のコンテナの配置・拡張・障害復旧などの運用を自動的に管理する仕組みである。
- コードレビュー
- コードレビューとは、作成者以外の開発者がソースコードを読んで確認し、欠陥の早期発見や、コードの品質と読みやすさの向上、知識の共有を図る活動である。
- サイドチャネル攻撃
- サイドチャネル攻撃は,暗号アルゴリズムの実装が動作する際に発生する物理的な副次情報(消費電力,電磁波,処理時間,音響など)を観測・分析することで,暗号鍵などの秘密情報を推定する攻撃手法である。
- サブネットマスク
- サブネットマスクとは、IPアドレスのうち、どこまでがネットワーク部で、どこからがホスト部かの境界を示す32ビットの値である。IPアドレスとのビットごとの論理積をとるとネットワークアドレスが求まる。「/24」のように、ネットワーク部のビット数で表すこともある。
- サーバレス
- サーバレスとは、開発者がサーバの用意や管理を意識せずにアプリケーションを動かせるクラウドの利用形態である。サーバは存在するが、実行環境の準備や拡張はクラウド事業者が自動で行い、利用者はイベントに応じて実行されるプログラム(関数)などを用意する。処理した分だけ課金されることが多い。
- サービスモデル
- サービスモデルは,クラウドの提供範囲による分類のことで,IaaS・PaaS・SaaSなどの形態がある。
- システムバス
- システムバスは、コンピュータ内部でCPU、メモリ、入出力装置を接続するための共通伝送路である。
- シャーディング
- シャーディング(Sharding)は,テーブルのデータをシャードキー(分割キー)の値に基づいて複数のデータベースサーバに水平分割する手法である。
- シングルサインオン
- シングルサインオン(SSO)とは、利用者が一度認証を受けるだけで、連携している複数のシステムやサービスを、個別にログインし直さずに使えるようにする仕組みである。 認証を担うアイデンティティプロバイダ(IdP)が利用者を認証し、その結果をSAMLなどの規格で各サービス(サービスプロバイダ)に伝える方式などがある。利用者の利便性が上がる一方、認証情報が漏れたときの影響が大きくなるため、多要素認証との組合せが望ましい。
- シーク時間
- シーク時間は,磁気ディスクで読み書きヘッドを目的のトラックまで移動させるのに要する時間である。
- シーケンス図
- シーケンス図とは、UMLの振る舞い図の一つで、オブジェクト同士がやり取りするメッセージを、時間の流れに沿って上から下へ並べて表した図である。オブジェクトの生存期間を表す縦の線(ライフライン)の間に、メッセージを矢印で描く。
- ジャーナリング
- ジャーナリングとは、ファイルシステムで、データの書込みなどの操作を実際に行う前に、その内容を記録(ジャーナル)しておく仕組みである。書込みの途中で停電などの障害が起きても、記録を基にファイルシステムの一貫性を素早く回復できる。
- スキップリスト
- スキップリストとは、整列済みの連結リストに、要素をいくつか飛ばしてたどれる上位のリンクを確率的に重ねたデータ構造である。上位のリンクから順に探すことで、平均O(log n)で探索・挿入・削除ができ、平衡木より実装が簡単とされる。
- スクラム
- スクラムとは、1か月以内の決まった長さの期間(スプリント)を繰り返しながら開発を進める、代表的なアジャイル開発のフレームワークである。 プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者の3つの役割を置き、スプリントごとにスプリント計画、毎日の短い打合せ(デイリースクラム)、成果を確認するスプリントレビュー、進め方を振り返るスプリントレトロスペクティブを行う。
- スタック
- スタックとは、後から格納した要素を先に取り出す、LIFO(Last In First Out:後入れ先出し)方式のデータ構造である。 要素を積む操作をプッシュ、取り出す操作をポップという。関数の呼出しで戻り先を保存する、逆ポーランド記法の式を計算する、深さ優先探索を行うといった用途に使われる。
- ステートフルインスペクション
- ステートフルインスペクションとは、ファイアウォールの方式の一つで、通信のセッションの状態(どの通信がどちらから始まったか)を記録しておき、それと整合する正当な応答のパケットだけを通過させるものである。個々のパケットだけを見て判断する静的なパケットフィルタリングより、安全にきめ細かく制御できる。
- ステートマシン図
- ステートマシン図とは、UMLの振る舞い図の一つで、オブジェクトがとりうる状態と、イベントによってある状態から別の状態へ移る状態遷移を表す図である。
- ストアドプロシージャ
- ストアドプロシージャとは、一連のSQL文などの処理をまとめて名前を付け、データベースサーバ側に保存しておき、呼び出して実行できるようにしたものである。アプリケーションとデータベースの間の通信量を減らせ、処理の実行も速くなる。
- スパイラルモデル
- スパイラルモデルとは、システムを複数の部分に分け、計画、リスク分析、開発、評価という工程を螺旋状に繰り返しながら、段階的にシステムを作り上げていく開発モデルである。各周回でリスクを分析し、利用者の評価を反映しながら進める。
- スレッド
- スレッドとは、プロセスの中でCPUが実行する処理の単位で、同じプロセスの中の複数のスレッドはメモリ空間などの資源を共有しながら並行して動作する。プロセスを新たに作るより、生成や切替えの負荷(オーバーヘッド)が小さい。
- セキュリティ
- セキュリティとは、情報資産を、不正アクセス、マルウェア、改ざん、漏えい、災害などのさまざまな脅威から守り、機密性・完全性・可用性を維持することである。 対策には、暗号化、認証、アクセス制御、ファイアウォールなどの技術的対策、規程の整備や教育などの人的・組織的対策、入退室管理などの物理的対策がある。リスクを評価し、対策の費用と効果のバランスを考えて選ぶ。
- セマフォ
- セマフォとは、複数のプロセスやスレッドが共有する資源の利用を制御するための仕組みで、0以上の整数の値(カウンタ)を持つものである。 資源を使う前にP操作でカウンタを1減らし(0なら待つ)、使い終わったらV操作で1増やす。カウンタの初期値を1にすると、同時に1つしか資源を使えない排他制御になる。初期値をnにすれば、n個まで同時に使える資源を管理できる。
- ゼロトラスト
- ゼロトラストとは、社内のネットワークであっても安全とはみなさず、すべてのアクセスについて、利用者や端末、通信の正当性をその都度確かめてから許可するという、セキュリティの考え方である。社内と社外の境界を守る従来の境界防御だけに頼らない。
- ソフトウェアメトリクス
- ソフトウェアメトリクスとは、ソフトウェアの規模、複雑さ、品質などを定量的に測定・評価するための指標である。プログラムの行数(LOC)、ファンクションポイント、サイクロマティック複雑度などがある。
- ソート
- ソートとは、データを決められた順序(昇順・降順など)に並べ替えることで、整列とも呼ぶ。 隣り合う要素を比べて交換するバブルソート、未整列の部分から最小値を選んで並べる選択ソート、整列済みの部分の適切な位置に挿入する挿入ソートは、計算量がO(n²)。分割して整列し併合するマージソート、ヒープを使うヒープソート、基準値で分けるクイックソート(平均)はO(n log n)で、データが多いときに速い。
- タイミング攻撃
- タイミング攻撃は,サイドチャネル攻撃の一種で,暗号処理の実行時間が入力データや秘密鍵の値によって微妙に異なることを利用して秘密情報を推測する攻撃である。
- ダイクストラ法
- ダイクストラ法は,重みが非負のグラフで,単一の始点から各頂点への最短経路を求めるアルゴリズムである。
- テスト駆動開発
- テスト駆動開発とは、実装より先にテストを書き、そのテストに合格するようにプログラムを作っていく開発手法である。失敗するテストを書く(Red)、テストを通すコードを書く(Green)、コードを整理する(Refactor)というサイクルを短く繰り返す。
- ディジタル署名
- ディジタル署名とは、電子文書の作成者が本人であることと、内容が改ざんされていないことを確かめるための技術である。 送信者は文書のハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化して署名とし、文書に付けて送る。受信者は送信者の公開鍵で署名を復号した値と、受け取った文書から計算したハッシュ値を比べ、一致すれば本人が作成し改ざんされていないと判断する。公開鍵の正当性はディジタル証明書で確かめる。
- ディジタル証明書
- ディジタル証明書とは、公開鍵とその持ち主の対応を、認証局(CA)が保証する電子的な証明書である。 X.509という形式が広く使われ、所有者の名前、所有者の公開鍵、有効期間、発行した認証局の名前、シリアル番号、認証局のディジタル署名などが含まれる。受け取った側は、認証局の公開鍵で署名を検証して、証明書が正当であることを確かめる。
- ディープラーニング
- ディープラーニング(深層学習)は,多数の隠れ層を持つニューラルネットワーク(深層ニューラルネットワーク)を用いた機械学習の手法。
- デザインパターン
- デザインパターンは,オブジェクト指向設計で頻出する問題に対する再利用可能な解決策を類型化したものである。
- デッドロック
- デッドロックとは、複数のプロセスやトランザクションが、互いに相手が確保している資源の解放を待ち続けて、どれも先へ進めなくなる状態である。 相互排除、保持と待機、横取り不可、循環待ちの4つの条件がすべてそろうと起こり得る。どれかの条件を崩せば防げるため、すべての処理で資源を確保する順序をそろえて循環待ちを無くすといった対策がとられる。データベースでは、検出したら一方のトランザクションをロールバックさせて解消する。
- データハザード
- データハザードは,先行命令の結果を後続命令が必要とするときに発生するパイプラインの停滞である。
- データベース
- データベースとは、複数の利用者やアプリケーションが共有して活用できるように、データを一定の規則に従って整理・格納したものである。 現在は、表の形でデータを扱う関係データベースが中心で、その管理をデータベース管理システム(DBMS)が担う。DBMSは、SQLによるデータの定義と操作、ロックによる同時実行制御、ログを使った障害回復、アクセス権の管理などの機能を提供し、データの整合性と安全性を保つ。
- データ構造
- データ構造とは、データを効率よく扱うための、データの格納と管理の形式のことである。 要素を番号で直接扱える配列、ポインタでつなぐリスト、後入れ先出しのスタック、先入れ先出しのキュー、階層を表す木、頂点と辺で関係を表すグラフ、キーから格納位置を計算するハッシュ表などがある。処理の内容に合ったデータ構造を選ぶことで、アルゴリズムの効率が大きく変わる。
- トポロジカルソート
- トポロジカルソートとは、向きがあり循環の無いグラフ(有向非巡回グラフ)で、すべての矢印について矢印の元が先、矢印の先が後になるように、ノードを一列に並べることである。作業の前後関係を守った実行順序を決めるのなどに使う。
- トライ木
- トライ木とは、文字列を格納するための木構造で、根から各ノードへの経路が文字の並びに対応し、共通の先頭部分(接頭辞)を持つ文字列が同じ経路を共有するものである。前方一致の検索や辞書の実装に向いている。
- トランザクション
- トランザクションとは、データベースに対する一連の処理を、これ以上分割できない一つの作業単位としてまとめたものである。 処理がすべて成功すればコミットして結果を確定し、途中で失敗すればロールバックしてすべてを取り消す。原子性・一貫性・独立性・耐久性のACID特性を満たす必要があり、複数のトランザクションを同時に実行する場合はロックなどによる同時実行制御で独立性を保つ。
- トランザクション分離レベル
- トランザクション分離レベルとは、同時に実行されるトランザクションが互いにどの程度影響を受けないようにするかを定めた段階のことである。SQLの標準では、分離の弱い順に READ UNCOMMITTED、READ COMMITTED、REPEATABLE READ、SERIALIZABLE の4段階があり、分離を強くするほど矛盾は起きにくいが、同時に実行できる処理は減る。
- トランスポート層
- トランスポート層とは、OSI基本参照モデルの第4層で、通信する端末同士の間で、データを確実にまたは効率よく届けるための制御を行う層である。 TCPは、通信の確認応答や再送、順序制御、流量制御によって信頼性の高い通信を実現し、UDPは確認を省いて効率を優先する。ポート番号によって、端末の中のどのアプリケーションにデータを渡すかを区別する。
- トリガ
- トリガとは、データベースの表に対して挿入・更新・削除などの操作が行われたときに、あらかじめ定義しておいた処理を自動的に実行する仕組みである。更新の履歴を記録する、関連する別の表を自動で更新するといった用途に使われる。
- トンネリング
- トンネリング(Tunneling)は,あるプロトコルのパケットを別のプロトコルのパケット内にカプセル化して転送する技術である。
- ドメイン駆動設計
- ドメイン駆動設計(DDD)は,対象業務領域(ドメイン)の知識をソフトウェア設計の中心に据える開発手法である。
- ネットワーク
- ネットワークとは、複数のコンピュータや機器を通信回線で接続し、データをやり取りできるようにした仕組みである。 範囲によって、建物などの中を結ぶLANと、離れた拠点を結ぶWANに分けられ、世界中のネットワークを相互接続したものがインターネットである。通信の機能は、OSI基本参照モデルの7つの層や、TCP/IPの4つの層に分けて整理され、層ごとにリピータ、スイッチ、ルータ、ゲートウェイといった機器やプロトコルが役割を分担する。
- ハイパーバイザ
- ハイパーバイザとは、1台の物理的なコンピュータの上で複数の仮想マシンを作り、それぞれで別々のOSを動かせるようにする仮想化のためのソフトウェアである。 ハードウェアの上で直接動くベアメタル型(ネイティブ型)と、ホストOSの上で動くホスト型がある。仮想マシンごとにゲストOSが必要なため、ホストOSのカーネルを共有するコンテナに比べると重いが、異なるOSを同時に動かせる。
- ハッシュ
- ハッシュとは、データ(キー)からハッシュ関数を使って決まった長さの値(ハッシュ値)を計算すること、またはその値のことである。 データの格納・探索では、キーから計算したハッシュ値を格納場所(アドレス)として使うハッシュ法により、データ量によらずほぼ一定の時間で探せる。異なるキーから同じハッシュ値が出ることを衝突(シノニム)といい、別の場所に格納するなどの対処が必要になる。セキュリティでは改ざん検知やパスワードの保管にも使われる。
- ハンドシェイク
- ハンドシェイクとは、通信を始める前に、通信する者同士が必要な情報をやり取りして、通信の条件を取り決める手順のことである。TCPでは3回のやり取りで接続を確立し(3ウェイハンドシェイク)、TLSでは暗号方式の合意、サーバの認証、セッション鍵の共有を行う。
- バスインタフェース
- バスインタフェースとは、コンピュータの内部で、CPUやメモリ、周辺機器などの間でデータをやり取りする伝送路(バス)の接続の規格である。拡張カードの接続に使うPCI Expressは、従来の並列伝送のPCIに代わり、直列伝送で高速な通信を実現している。
- バックトラッキング
- バックトラッキングとは、解の候補を順に作りながら探索し、途中で条件を満たさないと分かった時点でその先の探索をやめて一つ前の段階に戻り、別の選択肢を試す手法である。迷路の解法や、8クイーン問題のような組合せの問題で使われる。
- バッファオーバフロー
- バッファオーバフローとは、プログラムがデータを一時的に保存する領域(バッファ)の大きさを超えるデータを書き込み、隣接するメモリ領域を上書きしてしまうことである。攻撃者は、戻り先のアドレスを書き換えて不正なコードを実行させることがある。入力データの長さの確認や、安全な関数の使用で防ぐ。
- バージョン管理
- バージョン管理とは、ソースコードや文書の変更履歴を記録し、いつ誰が何を変更したかを追跡したり、過去の状態に戻したりできるようにすることである。Gitなどのバージョン管理システムを使い、変更の流れを分岐(ブランチ)させて並行して開発し、後で統合することもできる。
- パイプライン
- パイプラインとは、CPUの命令の処理を、命令の取出し、解読、実行などの複数の段階(ステージ)に分け、各段階を流れ作業のように重ねて並行に実行することで、処理の性能を高める方式である。 段数をk、命令数をnとすると、理想的には k+(n−1) サイクルでn個の命令を処理できる。分岐命令や、前の命令の結果に依存する命令があると、流れが乱れて待ちが生じる(ハザード)。
- パケットフィルタリング
- パケットフィルタリングは,パケットのヘッダ情報(送信元・宛先IPアドレス,ポート番号,プロトコル種別など)に基づいて通信の許可・拒否を判断するファイアウォールの方式。
- パリティ
- パリティとは、データの中の1のビットの数が偶数か奇数かに合わせて検査用のビット(パリティビット)を付け加え、データの誤りを検出する方式である。 1の数を偶数にそろえる偶数パリティと、奇数にそろえる奇数パリティがあり、1ビットの誤りは検出できるが、どのビットが誤ったかは分からず、2ビットの誤りは検出できない。RAID5などでは、複数のディスクのデータからパリティを計算して記録し、1台の故障時にデータを復元するのに使う。
- ヒープソート
- ヒープソートとは、データを、親が子より常に大きい(または小さい)という条件を満たす木構造(ヒープ)にし、根にある最大値(または最小値)を取り出して末尾に置き、残りでヒープを作り直すことを繰り返して整列するアルゴリズムである。計算量はO(n log n)である。
- ファイアウォール
- ファイアウォールとは、ネットワークの境界に置き、通過する通信を監視して、あらかじめ定めた規則に基づいて許可・拒否を制御する仕組みである。 送信元・宛先のIPアドレスやポート番号で判断するパケットフィルタリング、通信の状態を記録して正当な応答だけを通すステートフルインスペクション、アプリケーション層で通信を中継して内容まで検査するアプリケーションゲートウェイなどの方式がある。
- ファイルシステム
- ファイルシステムは,補助記憶装置上のデータをファイル単位で管理し,作成・読み書き・削除などを行う仕組みである。
- ファジング
- ファジングとは、テスト対象のプログラムに、問題を起こしそうな大量のデータ(ファズ)を自動で生成して入力し、異常終了や想定外の動作が起きないかを観察して、脆弱性やバグを見つけるテストの手法である。
- ファンクションポイント
- ファンクションポイント法とは、ソフトウェアの規模を、外部入力・外部出力・外部照会・内部論理ファイル・外部インタフェースファイルといった機能の数と複雑さから見積もる手法である。プログラムの行数ではなく機能の量で測るため、利用者から見た要件を基に開発の早い段階で見積もれる。
- ファントムリード
- ファントムリードは、あるトランザクション内で同じ条件のクエリを2回実行したとき、他のトランザクションの挿入により結果の行数が変わる現象である。
- フィボナッチ
- フィボナッチ数は,最初の2項が0と1で,以降の各項が直前2項の和として定義される数列である。
- ブラックボックステスト
- ブラックボックステストはプログラムの内部構造やロジックを意識せず,仕様書に基づいて入力と期待される出力の関係からテストケースを設計する手法。
- ブランチ
- ブランチとは、バージョン管理システムで、ソースコードの変更履歴の流れを分岐させ、他の作業に影響を与えずに独立した変更を並行して進められるようにする仕組みである。作業が終わったら、元の流れに統合(マージ)する。
- ブランチカバレッジ
- ブランチカバレッジとは、ホワイトボックステストの網羅基準の一つで、プログラム中のすべての判定(分岐)について、真と偽の両方の結果を少なくとも1回ずつ実行することを求めるものである。判定条件網羅や分岐網羅とも呼ばれ、すべての命令を一度は実行する命令網羅より強い基準である。
- ブロックチェーン
- ブロックチェーンとは、取引などのデータをブロックにまとめ、各ブロックに直前のブロックのハッシュ値を含めて鎖のようにつなげ、ネットワーク上の多数の参加者で同じ記録を共有する分散型台帳の技術である。 過去のブロックのデータを改ざんするとそのハッシュ値が変わり、後続のすべてのブロックとの整合がとれなくなるため、改ざんが極めて困難になる。新しいブロックの追加を参加者の合意で決める仕組み(コンセンサスアルゴリズム)として、Proof of Work などがある。
- プリペアドステートメント
- プリペアドステートメントとは、SQL文の値を当てはめる場所をプレースホルダ(?など)にしたひな形をあらかじめデータベースに渡しておき、実行時に値だけを渡す仕組みである。 SQL文の構造が先に確定し、入力された値はあくまでデータとして扱われるため、入力に不正なSQLの断片が含まれていても命令として解釈されない。SQLインジェクション対策の基本である。
- プロキシ
- プロキシとは、クライアントとサーバの間に立ち、クライアントに代わってサーバと通信して、その内容を中継するサーバや機能のことである。キャッシュによる応答の高速化、アクセスの制限やログの記録などに使われる。外部からの要求を内部のサーバへ中継するものはリバースプロキシという。
- ペネトレーションテスト
- ペネトレーションテスト(侵入テスト)とは、テスト対象のシステムに対して、実際の攻撃者と同じ手法を使って侵入を試み、セキュリティ上の弱点や設定の誤りを見つけ出すテストである。外部からの攻撃や内部からの不正などを想定して行い、発見した問題の対策につなげる。
- ページフォールト
- ページフォールトとは、仮想記憶のページング方式で、プログラムが参照したページが主記憶に存在しないときに発生する割込みである。OSは補助記憶から必要なページを主記憶に読み込み(ページイン)、空きが無ければ他のページを追い出してから読み込む。
- ページ置換
- ページ置換とは、仮想記憶で、ページフォールトが起きたときに主記憶に空きが無い場合、すでに主記憶にあるページのうちどれかを補助記憶へ追い出して、必要なページと入れ替えることである。 どのページを追い出すかの方式(ページ置換アルゴリズム)には、最も早く読み込んだページを追い出すFIFO、最も長く参照されていないページを追い出すLRU、参照回数の少ないページを追い出すLFUなどがある。
- ポリモーフィズム
- ポリモーフィズム(多態性)とは、オブジェクト指向で、同じ名前のメソッドを呼び出しても、受け取ったオブジェクトの実際のクラスに応じて異なる処理が実行される性質である。呼び出す側はオブジェクトの具体的な種類を意識せずに済み、新しい種類を追加しても呼び出す側を変更しなくてよい。
- マイクロサービス
- マイクロサービスとは、一つのアプリケーションを、機能ごとに独立した小さなサービスに分割し、それらをAPIで連携させて構築する設計の考え方である。サービスごとに独立して開発・リリース・拡張ができるため、変更に素早く対応しやすい。
- マテリアライズドビュー
- マテリアライズドビュー(Materialized View)は,ビュー定義の問合せ結果を実データとして物理的に保存する仕組みである。
- マルウェア対策
- マルウェア対策は,ウイルスやランサムウェアなど悪意あるソフトウェアの感染を防ぎ,被害を最小化するための対策である。
- マルチプロセッサ
- マルチプロセッサは,複数のCPU(プロセッサ)を搭載し,処理を分担・並行実行して性能を高める方式である。
- マージソート
- マージソートとは、データを半分ずつに分割することを繰り返して1要素ずつにし、整列済みの列同士を順に併合(マージ)しながら全体を整列させるアルゴリズムである。計算量は常にO(n log n)で、作業用の領域を必要とする。
- ミューテックス
- ミューテックス(mutual exclusion)は,複数のスレッドが共有資源に同時アクセスすることを防ぐための排他制御機構である。
- ミューテーションテスト
- ミューテーションテストは,ソースコードに意図的な小さな変更(ミュータント)を加え,既存のテストがその変更を検出できるかを評価する手法である。
- ミーリマシン
- ミーリマシンとは、出力が現在の状態と入力の両方によって決まる有限状態機械(ステートマシン)である。出力が現在の状態だけで決まるムーアマシンと対比される。
- ムーアマシン
- ムーアマシンとは、出力が現在の状態だけによって決まる有限状態機械(ステートマシン)である。状態が変わったときに出力が変わり、入力によって直接出力が変わることはない。出力が状態と入力の両方で決まるミーリマシンと対比される。
- メモリマップドI/O
- メモリマップドI/O(Memory-Mapped I/O)は,入出力デバイスのレジスタをCPUのメモリアドレス空間の一部に割り当てる方式である。
- ユビキタス言語
- ユビキタス言語は,開発チームとドメインエキスパートが共通して使う統一された用語体系である。
- ランサムウェア
- ランサムウェアは,感染した端末のデータを暗号化し,復号と引き換えに身代金を要求するマルウェアである。
- リアルタイムOS
- リアルタイムOS(RTOS)は、タスクの実行に対する応答時間の上限(デッドライン)を保証することを主目的としたオペレーティングシステムである。
- リスクアセスメント
- リスクアセスメントとは、リスクの特定、リスク分析、リスク評価をこの順に行い、リスクを洗い出して大きさを見積もり、対応の必要性と優先順位を決める一連のプロセスである。その結果に基づいてリスク対応を選ぶ。
- リスク管理
- リスク管理とは、プロジェクトや事業に影響を与えるリスクを特定・分析・評価し、対応策を計画・実施して、その状況を監視する一連の活動である。リスクを事前に把握して備えることで、問題が起きたときの影響を小さくできる。
- ルーティングプロトコル
- ルーティングプロトコルは,ルータ同士が経路情報を交換し,最適な転送経路を決定するためのプロトコルである。
- ルートCA
- ルートCAとは、認証局の階層構造の最上位にある認証局で、自らの秘密鍵で自分の証明書に署名した自己署名証明書を持つものである。 下位の中間認証局の証明書はルートCAなどの上位の認証局が署名する。検証者は、ブラウザやOSにあらかじめ組み込まれたルートCAの証明書を信頼の起点(トラストアンカー)とし、証明書の連鎖をたどって、サーバ証明書などの正当性を確かめる。
- レプリケーション
- レプリケーションは,データベースの複製を複数のサーバに保持し,可用性と読取り性能を向上させる手法である。
- レートモノトニック
- レートモノトニックスケジューリングとは、周期的に実行するタスクを扱うリアルタイムシステムで、周期の短いタスクほど高い優先度を固定で与えるスケジューリングの方式である。
- ロック
- ロックとは、データベースなどで、あるトランザクションが使っているデータに対して、他のトランザクションのアクセスを制限することで、同時に実行される処理の間でデータの不整合が起きないようにする仕組みである。 読取り用の共有ロックは他の共有ロックと両立するが、更新用の専有ロックは他のどのロックとも両立しない。ロックの範囲(粒度)が大きいほど管理は簡単だが同時に実行できる処理が減る。複数のロックの獲得順序によってはデッドロックが起きる。
- ロードバランサ
- ロードバランサとは、利用者からの要求を複数のサーバに振り分けて処理させ、負荷を分散する装置やソフトウェアである。システム全体の処理能力を高め、一部のサーバが故障しても他のサーバで処理を続けられるため可用性も向上する。
- 並列システム
- 並列システムは,複数の装置を並列に接続し,一部が故障しても残りで処理を継続できる冗長構成のシステムである。
- 二分探索
- 二分探索とは、整列済みのデータの中央の要素と目的の値を比べ、目的の値がある側の半分に範囲を絞る操作を繰り返して探す方法である。 1回の比較で探索範囲が半分になるため、n件のデータでの最大比較回数は ⌊log₂n⌋+1 回程度となり、計算量はO(log n)である。先頭から順に調べる線形探索(O(n))よりも、データが多いほど効率がよいが、データがあらかじめ整列されている必要がある。
- 人工知能
- 人工知能(AI)は,学習・推論・判断などの人間の知的活動をコンピュータで実現する技術である。
- 仮想化
- 仮想化とは、物理的なコンピュータの資源(CPU、メモリ、記憶装置など)をソフトウェアで抽象化し、1台を複数台のように、または複数台を1台のように使えるようにする技術である。サーバの仮想化では、ハイパーバイザを使って1台の物理サーバ上で複数の仮想マシンを動かし、資源を有効に活用する。
- 仮想記憶
- 仮想記憶とは、補助記憶装置を利用して、実際の主記憶装置よりも大きな記憶領域(仮想アドレス空間)をプログラムに提供する仕組みである。 ページング方式では、プログラムと主記憶を同じ大きさのページに分け、必要なページだけを主記憶に置く。主記憶に無いページを参照するとページフォールトが発生し、OSが補助記憶からそのページを読み込む。空きが無い場合はLRUなどの方法で追い出すページを選ぶ。ページの入替えが頻発して処理が進まなくなる状態をスラッシングという。
- 侵入検知
- 侵入検知とは、ネットワークやサーバを監視して、不正アクセスや攻撃の兆候を見つけ、管理者に知らせることである。その仕組みをIDS(侵入検知システム)といい、検知に加えて通信の遮断まで行うものをIPS(侵入防止システム)という。
- 侵入防止
- 侵入防止システム(IPS)は,不正アクセスや攻撃を検知し,その通信を自動的に遮断・ブロックする仕組みである。
- 公開鍵暗号
- 公開鍵暗号とは、対になる2つの鍵(公開鍵と秘密鍵)を使い、一方で暗号化したものはもう一方でしか復号できない性質を利用する暗号方式である。 鍵の対は受信者が生成し、公開鍵を公開して秘密鍵を自分だけで保持する。送信者が受信者の公開鍵で暗号化すれば、受信者の秘密鍵でしか復号できない。鍵の配送が容易な一方、共通鍵暗号より処理が遅いため、共通鍵の受渡しやディジタル署名に使われる。RSAや楕円曲線暗号が代表例である。
- 内部割込み
- 内部割込みとは、実行中のプログラムが原因で発生する割込みのことである。ゼロでの除算、桁あふれ(オーバフロー)、不正な命令の実行、ページフォールト、プログラムが意図的にOSの機能を呼び出すスーパバイザコールなどがある。例外とも呼ばれる。
- 再帰
- 再帰とは、関数や手続が、自分自身を呼び出すことで、問題をより小さな同じ種類の問題に分割して解く手法である。 階乗 n! を n×(n−1)! と定義して計算するのが典型例で、必ず終了条件(n=0なら1を返すなど)を設けて呼出しが止まるようにする。呼出しのたびに戻り先や局所変数がスタックに積まれるため、深く呼び出すと記憶領域を多く使う。
- 分岐予測
- 分岐予測(Branch Prediction)は,条件分岐命令の結果が確定する前に分岐先を予測して投機的に命令をフェッチ・実行するCPUの高速化技術である。
- 分岐網羅
- 分岐網羅とは、ホワイトボックステストで、プログラムのすべての判定について、真になる場合と偽になる場合の両方を少なくとも1回ずつテストする網羅基準である。判定条件網羅やブランチカバレッジとも呼ばれる。
- 分散システム
- 分散システムは,複数のコンピュータをネットワークで連携させ,全体で一つのシステムとして機能させる仕組みである。
- 判定条件網羅
- 判定条件網羅とは、ホワイトボックステストの網羅基準の一つで、プログラム中のすべての判定(if文など)について、結果が真になる場合と偽になる場合の両方を少なくとも1回ずつ実行するようにテストケースを作るものである。 分岐網羅、ブランチカバレッジとも呼ばれる。すべての命令を1回以上実行する命令網羅よりも強い基準で、判定条件網羅を満たせば命令網羅も満たされる。判定の中の個々の条件の真偽まで網羅するものは条件網羅という。
- 副問合せ
- 副問合せとは、SQLで、SELECT文などの中に入れ子にして書く別のSELECT文のことで、サブクエリとも呼ぶ。内側の問合せの結果を、外側の問合せの条件などに使う。例えば IN の後に副問合せを書けば、その結果の集合に含まれる行だけを取り出せる。
- 割込み
- 割込みとは、CPUが実行している処理を一時的に中断し、発生した出来事に対応する別の処理(割込み処理)を行った後、元の処理に戻る仕組みである。 入出力の完了やタイマなど、実行中のプログラムの外の原因で起きる外部割込みと、ゼロ除算やページフォールト、OSの機能の呼出しなど、実行中のプログラムが原因で起きる内部割込みがある。
- 動的計画法
- 動的計画法とは、問題をより小さな部分問題に分け、部分問題の解を表などに記録しておき、同じ部分問題が再び必要になったときは計算し直さずに記録を再利用することで、効率よく解を求める手法である。
- 参加制約
- 参加制約とは、E-R図で、あるエンティティのインスタンスが、関連(リレーションシップ)に必ず参加しなければならないか(全体参加)、参加しなくてもよいか(部分参加)を表すものである。
- 同時実行制御
- 同時実行制御(concurrency control)は、複数のトランザクションが同時にデータベースにアクセスする際に、データの一貫性を保つための仕組みである。
- 命令実行サイクル
- 命令実行サイクルとは、CPUが1つの命令を処理する手順のことで、命令の取出し(フェッチ)、命令の解読(デコード)、オペランドのアドレス計算と読出し、命令の実行、結果の格納の順に行われる。パイプライン処理では、これらの段階を複数の命令で重ねて並行に実行する。
- 命令網羅
- 命令網羅とは、ホワイトボックステストの網羅基準の一つで、プログラム中のすべての命令を少なくとも1回は実行するようにテストケースを作るものである。ステートメントカバレッジとも呼ぶ。 最も弱い基準で、例えばif文の条件が真の場合だけテストして偽の場合を通らなくても満たせることがある。判定の真と偽の両方を通す判定条件網羅は、命令網羅より強い基準である。
- 品質管理
- 品質管理とは、製品やサービスが要求された品質を満たすように、工程や成果物を管理し、改善していく活動のことである。QC七つ道具などを使ってデータに基づいて問題を分析し、工程の安定と不良の削減を図る。組織全体で取り組むものをTQM(総合的品質管理)という。
- 回転操作
- 回転操作は,AVL木などの平衡二分探索木で崩れた木の平衡を,部分木を回転させて回復する操作である。
- 外部割込み
- 外部割込みとは、実行中のプログラム以外の原因で発生する割込みのことである。入出力装置の処理の完了、タイマの時間切れ、電源の異常、機械の故障などがある。実行中のプログラムが原因で起きる内部割込みと対比される。
- 外部結合
- 外部結合は,二つの表を結合する際,一方の表の全行を残し,対応する行がない側をNULLで補完する結合である。
- 巡回セールスマン問題
- 巡回セールスマン問題(TSP: Traveling Salesman Problem)は、与えられたすべての都市を一度ずつ訪問し、出発地に戻る経路のうち総移動距離が最小となるものを求める問題である。
- 平衡二分探索木
- 平衡二分探索木は,挿入や削除の際に回転操作で左右の部分木の高さの偏りを一定範囲に保ち,探索をO(log n)に維持する二分探索木である。
- 式木
- 式木とは、計算式を木構造で表したもので、演算子を節、数値や変数を葉に置き、最後に計算される演算子が根に来るように構成する。木をたどる順序によって、中置記法・前置記法・後置記法(逆ポーランド記法)の式が得られる。
- 強化学習
- 強化学習とは、機械学習の手法の一つで、学習する主体(エージェント)が環境の中で行動を選び、その結果として得られる報酬が累計で最大になるような行動の方針を、試行錯誤を通じて学ぶものである。 正解のデータを与える教師あり学習とは異なり、行動の良し悪しを報酬という形でだけ受け取る。ゲームの攻略やロボットの制御などに使われる。
- 強連結成分
- 強連結成分(SCC: Strongly Connected Component)とは,有向グラフにおいて任意の2頂点u, vの間にuからvへのパスとvからuへのパスの両方が存在する極大な頂点集合のことである。
- 形態素解析
- 形態素解析とは、自然言語処理の基本的な処理の一つで、文章を、意味を持つ最小の単位(形態素)に分割し、それぞれの品詞や活用形を判定するものである。単語の区切りが空白で示されない日本語では、特に重要な処理になる。
- 後置記法
- 後置記法(逆ポーランド記法)は,演算子を二つの被演算子の後ろに置いて式を表記する方法である。
- 投機的実行
- 投機的実行は,条件分岐やメモリアクセスの結果が確定する前に,予測に基づいて命令を先行して実行するCPUの高速化技術である。
- 排他制御
- 排他制御は,複数のプロセスやスレッドが共有資源に同時にアクセスしないよう制御する仕組みである。
- 教師あり学習
- 教師あり学習(Supervised Learning)は,入力データとそれに対応する正解ラベル(教師信号)のペアからなる訓練データを用いて,入力から出力を予測するモデルを学習する手法である。
- 最小全域木
- 最小全域木は,連結な重み付きグラフの全頂点を含む部分木のうち,辺の重みの総和が最小となるものである。
- 有効桁数
- 有効桁数は,数値の表現において意味を持つ(信頼できる)桁の個数のことである。
- 構成管理
- 構成管理とは、ソフトウェアやITサービスを構成する要素(構成品目)とその版、要素同士の関係を正確に記録・管理し、いつの時点の状態でも再現できるようにする活動である。 開発では、ソースコードや文書をバージョン管理システムで管理し、どの版の組合せでリリースしたかを特定できるようにする。ITサービスマネジメントでは、構成管理データベース(CMDB)に構成品目の情報を保持し、変更管理やインシデント管理の判断に役立てる。
- 機械学習
- 機械学習とは、データからパターンや規則を自動的に学習し、それを使って予測や判断を行うモデルを作る技術である。 正解の付いたデータで学ぶ教師あり学習(分類・回帰)、正解の無いデータから構造を見つける教師なし学習(クラスタリングなど)、報酬を手がかりに試行錯誤で学ぶ強化学習がある。学習データに過度に適合して未知のデータへの精度が落ちる過学習に注意が必要である。
- 正規表現
- 正規表現は,文字列の集合(パターン)を,特定の記号を用いて簡潔に表現する記法である。
- 浮動小数点
- 浮動小数点は,数値を符号部・指数部・仮数部で表し,小数点の位置を動かして広範囲の実数を表現する方式である。
- 状態遷移
- 状態遷移とは、システムや機械が、入力や出来事(イベント)に応じて、現在の状態から次の状態へ移り変わることである。状態とその移り変わりを、状態遷移図や状態遷移表、UMLのステートマシン図で表す。
- 生成AI
- 生成AI(Generative AI)は,大量のデータから学習したパターンや特徴をもとに,テキスト,画像,音声,動画,プログラムコードなどの新しいコンテンツを生成する人工知能技術の総称である。
- 直列可能性
- 直列可能性は,複数トランザクションを並行実行した結果が,何らかの直列実行の結果と等しくなる性質で,同時実行制御の目標である。
- 相互作用図
- 相互作用図は,UMLでオブジェクト間のメッセージのやり取りを表す図の総称で,シーケンス図などが含まれる。
- 範囲検索
- 範囲検索は,指定した下限から上限までの値の範囲に該当するデータをまとめて取り出す検索操作である。
- 結合テスト
- 結合テスト(統合テスト)は,単体テスト済みのモジュールを組み合わせて,モジュール間のインタフェース(引数の受渡し,データ形式,呼出し順序など)が正しく動作するかを検証するテスト。
- 継続的インテグレーション
- 継続的インテグレーション(CI)は,開発者が頻繁に(少なくとも日次で)コードを共有リポジトリにマージし,マージのたびに自動ビルドと自動テストを実行するプラクティスである。
- 脆弱性
- 脆弱性とは、ソフトウェアやシステムに存在する、攻撃に悪用され得るセキュリティ上の欠陥や弱点のことである。 プログラムの不具合(バッファオーバフロー、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングを許す入力の扱いの不備など)や、設定の誤り、運用の不備などが原因となる。開発元が提供する修正プログラムの適用、安全なプログラミング、ファジングやペネトレーションテストによる事前の発見が対策となる。
- 自動テスト
- 自動テストは,あらかじめ用意したテストをツールで自動的に実行し,結果を検証する仕組みである。
- 自然言語処理
- 自然言語処理は,人間が日常的に使う言語をコンピュータで解析・理解・生成するための技術である。
- 見積り
- 見積りとは、ソフトウェア開発などに必要な規模、工数、期間、費用を、事前に予測することである。 機能の数と複雑さから規模を見積もるファンクションポイント法、プログラムの行数(LOC)を基にする方法、過去の類似案件の実績から見積もる類推法、作業を細かく分解して積み上げるボトムアップ見積りなどがある。開発が進むにつれて情報が増えるため、見積りは段階的に見直す。
- 計算量
- 計算量とは、アルゴリズムの実行に必要な時間(時間計算量)や記憶容量(領域計算量)を、入力データの大きさnの関数として表した尺度である。 データが大きくなったときの増え方に注目し、O記法で表す。例えば線形探索はO(n)、二分探索はO(log n)、バブルソートはO(n²)、マージソートはO(n log n)である。nが大きくなるほど、計算量の違いが処理時間に大きく表れる。
- 証明書チェーン
- 証明書チェーンとは,エンドエンティティ(サーバ等)の証明書から,中間認証局(CA),ルートCA(自己署名証明書)へと辿る信頼の連鎖構造である。
- 認可
- 認可は,認証された利用者に対し,どの資源やサービスへのアクセスを許可するかを制御することである。
- 認証
- 認証とは、利用者や機器が、名乗ったとおりの本人や正規のものであることを確認する手続である。 パスワードなどの知識、ICカードやスマートフォンなどの所有物、指紋や顔などの生体情報を手がかりにし、複数の要素を組み合わせる多要素認証で安全性を高める。通信相手の認証には、ディジタル証明書や、パスワードを直接送らないチャレンジレスポンス方式などが使われる。認証の後に、何を許可するかを決めるのが認可である。
- 認証局
- 認証局(CA:Certification Authority)とは、公開鍵とその持ち主の対応を保証するディジタル証明書を発行・失効させる、信頼された第三者機関である。 証明書には認証局の秘密鍵による署名が付いており、利用者は認証局の公開鍵で検証する。認証局は階層構造をとることが多く、中間認証局の証明書はより上位の認証局が署名し、最上位のルートCAは自らに署名した証明書を持つ。検証者は証明書の連鎖をルートCAまでたどって信頼性を確かめる。
- 負荷分散
- 負荷分散は,処理要求を複数のサーバや資源に振り分け,特定機器への集中を防いで全体の性能を高める手法である。
- 貪欲法
- 貪欲法は,各段階でその時点で最良に見える選択を繰り返すことで解を求めるアルゴリズム設計手法である。
- 赤黒木
- 赤黒木は,各ノードに赤か黒の色を割り当てる条件によって木の平衡を保つ,自己平衡二分探索木の一種である。
- 過学習
- 過学習とは、機械学習で、モデルが学習用のデータに含まれる偶然の特徴や誤差まで学習してしまい、学習用のデータには高い精度を示すのに、未知のデータに対する精度が下がってしまう状態である。学習データを増やす、モデルを単純にする、検証用のデータで性能を確かめるなどの方法で防ぐ。
- 量子ゲート
- 量子ゲートは,量子ビットの状態を変化させる基本演算(ユニタリ変換)で,量子回路を構成する要素である。
- 量子コンピュータ
- 量子コンピュータは,量子ビットの重ね合わせやもつれを利用して計算を行うコンピュータである。
- 量子ビット
- 量子ビット(qubit: quantum bit)は,量子コンピュータにおける情報の基本単位である。
- 銀行家のアルゴリズム
- 銀行家のアルゴリズムとは、デッドロックを回避するための手法で、資源の割当ての要求があったときに、割り当てた後もすべてのプロセスが完了できる実行順序が存在する状態(安全状態)が保たれる場合にだけ割当てを許すものである。E.W.ダイクストラが考案した。
- 開発モデル
- 開発モデルは,ソフトウェア開発の工程をどのような順序や進め方で行うかを体系化した枠組みである。
- 関係データベース
- 関係データベースとは、データを行と列から成る表(関係)の集まりとして管理するデータベースである。 各行を一意に識別する主キーと、他の表を参照する外部キーで表同士を関連付ける。データの重複や更新時の矛盾を防ぐために正規化して表を設計し、SQLで選択・射影・結合などの操作を行う。
- 階乗
- 階乗は,1からその正の整数までのすべての自然数を掛け合わせた積で,n!と表記される。
- 静的解析
- 静的解析とは、プログラムを実行せずに、ソースコードを解析して、潜在的な欠陥、コーディング規約への違反、セキュリティ上の問題などを見つける手法である。専用のツールで自動的に行うことが多い。実際にプログラムを動かして確かめる動的テストと対比される。
マネジメント系(53語)
- BIA
- BIAは事業中断による影響を評価し,復旧の優先順位や目標復旧時間を決定するための分析である。
- CMDB
- CMDBは,ハードウェアやソフトウェアなど構成品目(CI)の情報を一元的に記録・管理するデータベースである。
- COBIT
- COBIT(Control Objectives for Information and Related Technologies)は,ISACAが策定したITガバナンスとIT管理のための包括的なフレームワークである。
- CPI
- CPIは,出来高(EV)を実コスト(AC)で割って求めるコスト効率指数で,値が1未満ならコスト超過を示すEVMの指標である。
- DMAIC
- DMAICは,定義・測定・分析・改善・管理(統制)の5段階で業務やプロセスの改善を進めるシックスシグマの手法である。
- EMV
- EMVは,リスクの発生確率と影響額を掛け合わせて算出する期待金額価値で,定量的リスク分析に用いる指標である。
- EVM
- EVM(Earned Value Management:アーンドバリューマネジメント)とは、プロジェクトの進捗とコストを、金額という共通の尺度で同時に管理する手法である。 計画上の予定額(PV)、完了した作業の出来高(EV)、実際にかかったコスト(AC)を比べる。スケジュール差異 SV=EV−PV、コスト差異 CV=EV−AC、スケジュール効率指数 SPI=EV÷PV、コスト効率指数 CPI=EV÷AC で評価し、指数が1未満なら遅れやコスト超過を表す。
- ISACA
- ISACAは,情報システムの監査・統制・セキュリティの専門家からなる国際的な団体で,COBIT等を策定している。
- ITIL
- ITILとは、ITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)を体系的にまとめたガイドラインの集合である。英国政府機関が作成を始め、現在も改訂が続けられている。 インシデント管理、問題管理、変更管理、構成管理、サービスレベル管理などのプロセスや機能の考え方を示しており、国際規格のISO/IEC 20000(JIS Q 20000)にも影響を与えている。
- ITガバナンス
- ITガバナンスは,企業がIT投資や活用を経営戦略と整合させ,統制・監督するための組織的な仕組みである。
- LOC
- LOC(Lines Of Code)とは、プログラムのソースコードの行数によって、ソフトウェアの規模を測る指標である。分かりやすく測りやすい一方、プログラム言語や書き方によって値が変わり、開発の初期には正確に見積もりにくい。
- PERT
- PERT(Program Evaluation and Review Technique)とは、プロジェクトの作業の順序関係と所要時間をアローダイアグラムで表し、日程の計画やクリティカルパスの分析を行う手法である。 各結合点の最早開始時刻と最遅完了時刻を求め、余裕の無い作業をつないだクリティカルパスを特定する。作業の所要時間を、楽観値・最頻値・悲観値の3つから期待値((楽観値+4×最頻値+悲観値)÷6)として見積もる方法も使われる。
- PMBOK
- PMBOK(Project Management Body of Knowledge)とは、米国のPMI(プロジェクトマネジメント協会)が発行している、プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめたガイドである。 第6版では、統合、スコープ、スケジュール、コスト、品質、資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダの10の知識エリアと、立上げから終結までの5つのプロセス群で体系化している。2021年の第7版では、原理・原則と成果に注目した構成に改められた。2025年には第8版が刊行されている。
- RPO
- RPO(目標復旧時点)は,災害や障害が発生した場合に,どの時点までのデータを復旧できるようにするかの目標値である。
- SLA
- SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意書)は、ITサービスの提供者と利用者の間で、サービスの品質水準(可用性、応答時間、障害復旧時間など)を明文化して合意した文書である。
- SLI
- SLIは,可用性や応答時間など,サービスの品質を定量的に測定した指標(サービスレベル指標)である。
- SOCレポート
- SOCレポートとは、業務を受託するサービス提供組織の内部統制について、独立した監査人が評価して報告する保証報告書である。財務報告に関わる内部統制を対象とするSOC1、セキュリティや可用性などを対象とするSOC2などがあり、委託する側が委託先を評価するのに使う。
- SPI
- SPIは,出来高(EV)を計画値(PV)で割って求めるスケジュール効率指数で,値が1未満なら進捗の遅れを示すEVMの指標である。
- TQM
- TQMは組織全体で品質管理に取り組み,継続的改善と顧客満足の向上を目指す経営管理手法である。
- WBS
- WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)とは、プロジェクトの成果物とそれを作るための作業を、管理できる大きさになるまで階層的に分解して構造化したものである。 最下層の要素をワークパッケージといい、これを単位に担当者、期間、コストを見積もって管理する。プロジェクトのスコープを明確にする基礎となり、EVMの計画値の基にもなる。
- WIP制限
- WIP制限は,各工程で同時に着手できる仕掛り作業数の上限を定め,滞留やボトルネックを可視化する仕組みである。
- インシデント管理
- インシデント管理とは、ITサービスの計画外の中断や品質の低下(インシデント)が起きたときに、できるだけ早くサービスを通常の状態に戻し、事業への影響を最小限に抑えるためのプロセスである。 インシデントの記録と分類、影響度と緊急度による優先度付け、回避策による暫定的な復旧、必要に応じたエスカレーションを行う。インシデントの根本原因を突き止めて恒久的な対策をとることは、問題管理で扱う。
- エラーバジェット
- エラーバジェット(Error Budget)は,SLOで定めた目標値と100%の間にある「許容される不信頼性の余裕」のことである。
- カナリアデプロイメント
- カナリアデプロイメントとは、新しいバージョンのソフトウェアを、まず一部のサーバや一部の利用者だけに公開して、エラーの発生率や性能を監視し、問題が無ければ段階的に全体へ広げるリリースの手法である。問題が起きても影響を一部に抑えられる。
- カンバン
- カンバンは,作業を可視化し仕掛りを制限しながら流れを管理する,アジャイル開発やタスク管理の手法である。
- キャパシティ管理
- キャパシティ管理とは、ITサービスの性能が現在と将来の需要を満たせるように、CPUやメモリ、記憶装置、ネットワークなどの資源の量を、費用対効果を考えながら計画・監視・調整するプロセスである。 資源の使用率や応答時間を監視して傾向を分析し、需要の増加を予測して、資源の不足による性能の低下が起きる前に増強などを計画する。
- クリティカルパス
- クリティカルパスとは,PERTのネットワーク図(アローダイアグラム)において,開始から終了までの経路のうち最も所要時間が長い経路。
- コスト差異
- コスト差異(CV)は,出来高(EV)から実コスト(AC)を引いた値で,負ならコスト超過を示すEVMの指標である。
- コンプライアンス監査
- コンプライアンス監査は,組織のITシステムや業務プロセスが法令,規制,業界基準,社内規程などに適合しているかどうかを体系的に検証する活動である。
- サイクロマティック複雑度
- サイクロマティック複雑度(McCabe's Cyclomatic Complexity)は,Thomas McCabeが提唱したソフトウェアメトリクスで,プログラムの制御フローグラフにおける線形独立なパスの数を表す。
- サービスデスク
- サービスデスクとは、ITサービスの利用者とサービス提供者の間の単一窓口(SPOC:Single Point Of Contact)として、問合せ、障害の連絡、サービスの要求などを受け付ける機能である。 受け付けた内容を記録して、その場で解決できるものは対応し、解決できないものは専門の部署へ引き継ぐ(エスカレーション)。対応の状況を利用者に伝えるのも役割である。
- サービスレベル
- サービスレベルとは、可用性(稼働率)、応答時間、障害時の復旧時間など、提供するITサービスの品質の水準を定量的に表したものである。提供者と利用者の間でSLA(サービスレベル合意書)として取り決め、その達成状況を監視・報告して改善するサービスレベル管理を行う。
- システム監査
- システム監査とは、独立した立場の監査人が、情報システムに関わるリスクへの対応が適切に整備・運用されているかを点検・評価し、その結果を報告して、保証や改善のための助言を行う活動である。 監査計画を立て、予備調査と本調査で監査証拠を集め、監査調書にまとめて結論を出し、監査報告書で報告した後、改善の状況をフォローアップする。経済産業省のシステム監査基準とシステム管理基準が拠り所となる。
- シックスシグマ
- シックスシグマは,統計的手法で業務のばらつきや欠陥を減らし,品質を継続的に改善する経営管理手法である。
- スケジュール差異
- スケジュール差異(SV)は,出来高(EV)から計画値(PV)を引いた値で,負なら進捗の遅れを示すEVMの指標である。
- スコープマネジメント
- スコープマネジメントはプロジェクトで実施すべき作業範囲を定義し,WBSを作成して管理する活動である。
- スプリント計画
- スプリント計画とは、スクラムで、各スプリント(短い開発期間)の最初に行うイベントで、そのスプリントで何を達成するか(スプリントゴール)と、プロダクトバックログのどの項目に取り組むかを決め、作業の計画(スプリントバックログ)を立てるものである。
- ブルーグリーンデプロイメント
- ブルーグリーンデプロイメントは,本番と同一構成の環境を2系統用意し,リリース時に接続先を切り替えることで停止や切戻しのリスクを抑えるデプロイ戦略である。
- ボトルネック
- ボトルネックとは、システムや工程の全体の性能を制限している、最も処理能力の低い箇所や資源のことである。全体の性能を上げるには、ボトルネックとなっている部分を見つけて改善する必要があり、それ以外の部分を強化しても全体の性能はほとんど上がらない。
- リスク受容
- リスク受容はリスクの存在を認識した上で,積極的な対応策を取らずに受け入れる戦略である。
- リスク対応
- リスク対応とは、特定・分析・評価したリスクに対して、どのように対処するかを決めて実行することである。 プロジェクトのマイナスのリスクに対する戦略には、リスクの原因を取り除いて発生自体を無くす「回避」、発生確率や影響を下げる「軽減」、保険や契約によって影響を第三者に移す「転嫁」、対策をとらずに受け入れる「受容」がある。情報セキュリティでは、低減・回避・移転(共有)・保有という呼び方も使われる。
- リスク転嫁
- リスク転嫁とは、リスク対応の戦略の一つで、リスクが起きたときの影響や、それに対応する責任を第三者に移すことである。保険への加入や、契約による外部委託先への責任の移転が代表例。リスク自体が無くなるわけではない。
- レトロスペクティブ
- レトロスペクティブはスプリント終了時にチームの作業プロセスを振り返り,改善策を見出す活動である。
- 予備調査
- 予備調査は,本調査に先立って監査対象の概要を把握し,本調査の範囲や重点的に確認すべき事項を決定するために行う事前調査である。
- 内部統制
- 内部統制は,業務の適正や財務報告の信頼性を確保するために,組織自らが整備・運用する仕組みである。
- 問題管理
- 問題管理とは、インシデントの根本原因を突き止め、恒久的な解決策をとることで、インシデントの再発を防いだり、影響を小さくしたりするためのプロセスである。 繰り返し起きるインシデントの傾向を分析して、事前に問題を見つけることも含まれる。根本原因が分かっていて回避策がある状態を既知のエラーとして記録する。サービスの早期回復を目的とするインシデント管理とは目的が異なる。
- 変更管理
- 変更管理とは、ITサービスやその構成要素への変更を、記録・評価・承認・計画という決められた手続に従って行い、変更に伴うリスクを最小限に抑えながら、必要な変更を確実に実施するプロセスである。 変更が他の部分に与える影響を評価し、承認された変更だけを実施する。変更の内容は構成管理の情報に反映し、本番環境への展開はリリース管理(リリース及び展開管理)として計画的に行う。
- 定量的リスク分析
- 定量的リスク分析は発生確率と影響度を数値化し,期待金額価値(EMV)などで優先順位を決定する手法である。
- 独立性
- 独立性とは、監査で、監査人が監査の対象となる部門から独立し、公正で客観的な判断を行える状態のことである。 監査対象と組織上や利害の関係が無い「外観上の独立性」と、偏りなく判断する姿勢である「精神上の独立性」の両面が求められる。監査対象の業務に自ら関わった者が監査を行うと、独立性が損なわれる。
- 監査の独立性
- 監査の独立性とは、監査人が監査対象から独立した立場で客観的に評価を行うことである。
- 知識エリア
- 知識エリアとは、PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)で、プロジェクトマネジメントに必要な知識を分野ごとに分類したものである。第6版では、統合、スコープ、スケジュール、コスト、品質、資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダの10の知識エリアがある。
- 稼働率
- 稼働率とは、システムが正常に稼働している時間の割合で、MTBF÷(MTBF+MTTR)で求められる。 装置を直列に接続したシステムの稼働率は各装置の稼働率の積、並列に接続したシステムの稼働率は「1−(各装置が停止している確率の積)」となる。装置の二重化で稼働率を高められる。
- 統制活動
- 統制活動は,内部統制で経営者の方針や指示が適切に実行されることを確保するために定められる方針・手続である。
ストラテジ系(62語)
- 4P
- 4Pは,製品・価格・流通・販売促進の4つの要素を組み合わせて検討するマーケティングミックスの枠組みである。
- ABC
- ABCは,製品やサービスのコストを,それらが消費する活動(アクティビティ)に基づいて配賦する原価計算手法である。
- BCP
- BCPは,災害や障害などの緊急事態が発生しても重要業務を継続・早期復旧するための事業継続計画である。
- BPR
- BPRは業務プロセスを根本から見直し、抜本的に再設計して劇的な改善を目指す手法である。
- BSC
- BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)とは、カプランとノートンが提唱した、企業の業績を、財務、顧客、業務プロセス(内部ビジネスプロセス)、学習と成長の4つの視点から評価し、戦略の実行を管理する手法である。
- BtoC
- BtoC(Business to Consumer)とは、企業が一般の消費者に対して商品やサービスを販売する取引の形態で、特にインターネット通販などの電子商取引を指すことが多い。企業間の取引はBtoB、消費者同士の取引はCtoCという。
- CAC
- CAC(Customer Acquisition Cost: 顧客獲得コスト)は,新規顧客1人を獲得するためにかかるコストの指標である。
- CDO
- CDOは,組織全体のデータ戦略の策定・推進およびデータの品質・利活用・保護を統括する責任者である。
- CRM
- CRM(Customer Relationship Management)は,顧客の購買履歴・問合せ・嗜好などの情報を一元管理し,マーケティング・営業・サポートの各場面で顧客ごとに最適な対応を行うための仕組みである。
- DX
- DXは,デジタル技術を活用して製品・サービスや業務プロセス,組織を変革し,競争優位を確立する取組みである。
- ESG
- ESGは,環境・社会・ガバナンス(企業統治)の3つの観点を重視する経営や投資の考え方である。
- LTV
- LTV(Life Time Value: 顧客生涯価値)は,1人の顧客が取引開始から終了(解約)までの期間に企業にもたらす収益の総額を表す指標である。
- NPV
- NPVは,投資で将来得るキャッシュフローを割引率で現在価値に換算し,投資額を差し引いた正味現在価値である。
- PPM
- PPM(Product Portfolio Management)とは、企業の事業や製品を、市場成長率と相対的市場シェアの2つの軸で4つに分類し、経営資源の配分を考える手法である。 成長率とシェアがともに高い「花形」、成長率が低くシェアが高い「金のなる木」、成長率が高くシェアが低い「問題児」、ともに低い「負け犬」に分ける。金のなる木で生んだ資金を、問題児や花形に投じて育てるといった判断に使う。
- ROE
- ROE(Return On Equity:自己資本利益率)とは、株主が出資した自己資本に対して、企業がどれだけの利益(当期純利益)を生み出したかを示す指標である。「当期純利益÷自己資本×100(%)」で求め、値が高いほど株主の資金を効率よく活用しているといえる。
- ROI
- ROI(Return On Investment:投資利益率)とは、投資した金額に対して、どれだけの利益が得られたかを示す指標である。 「利益÷投資額×100(%)」で求める。IT投資の評価にも使われ、複数の投資案を比べて、効率のよいものを選ぶ判断に役立つ。
- SCM
- SCM(Supply Chain Management)は,原材料の調達から製造,物流,販売に至るサプライチェーン(供給連鎖)全体を統合的に管理・最適化する経営手法である。
- SDGs
- SDGsは,国連が採択した,2030年までに達成すべき17の目標からなる持続可能な開発目標である。
- STP分析
- STP分析は,市場細分化・標的市場の選定・自社の位置づけの3段階で戦略を組み立てるマーケティングの手法である。
- SWOT分析
- SWOT分析とは、自社の内部環境の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、外部環境の機会(Opportunities)と脅威(Threats)の4つの観点で現状を整理し、経営戦略を考える分析手法である。
- コピーレフト
- コピーレフトとは、ソフトウェアの利用・改変・再配布を自由に認める一方で、それを改変して作った派生物にも同じ条件のライセンスを適用し、ソースコードを公開することを求める考え方である。GPLが代表的なコピーレフト型のライセンスである。
- コーポレートガバナンス
- コーポレートガバナンス(企業統治)とは、株主や従業員、取引先などの利害関係者の利益を守るために、経営者の行動を監視・統制し、企業経営の健全性・透明性・公正性を確保する仕組みのことである。取締役会による監督、社外取締役の設置、情報開示などで実現する。
- サブスクリプション
- サブスクリプションは,製品やサービスを一定期間の利用に応じて継続的に課金する契約・販売の形態である。
- サプライチェーン
- サプライチェーンは,原材料の調達から製造,物流,販売に至る一連の供給の流れ(供給連鎖)である。
- デシジョンツリー
- デシジョンツリー(決定木)とは、意思決定の選択肢や、確率的に起こる事象とその結果を、木の枝分かれの形に表した図である。各結果の金額と確率から期待値を計算して、どの選択肢を選ぶべきかを判断するのに使う。機械学習でデータを分類する手法の名前としても使われる。
- ネットワーク効果
- ネットワーク効果(ネットワーク外部性)は,あるサービスやプラットフォームの利用者が増えるほど,そのサービスの各利用者にとっての価値が高まる現象である。
- バランススコアカード
- バランススコアカードとは、財務の視点だけでなく、顧客、業務プロセス(内部ビジネスプロセス)、学習と成長の4つの視点から組織の業績を評価し、戦略を具体的な目標と評価指標に落とし込んで管理する手法である。 カプランとノートンが提唱した。視点ごとに目標と指標を設定し、短期的な財務の成果と、将来の成長に向けた取組をバランスよく管理できる。
- バリューチェーン
- バリューチェーン(価値連鎖)とは、M.E.ポーターが提唱した、企業の活動を、製品やサービスの価値を生み出す一連の流れとして捉える考え方である。購買物流・製造・出荷物流・販売とマーケティング・サービスの主活動と、それを支える支援活動に分け、どの活動で価値や競争優位が生まれているかを分析する。
- ファイブフォース
- ファイブフォースとは、M.E.ポーターが提唱した、業界の競争環境を5つの要因で分析する手法である。既存の競合同士の争い、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手(供給業者)の交渉力、買い手(顧客)の交渉力の5つから、業界の収益性を判断する。
- プラットフォーム
- プラットフォームとは、複数の利用者や事業者が参加し、取引や情報のやり取りを行う基盤となる製品やサービスのことである。検索サービスや通販サイト、アプリストアなどが例で、参加者が増えるほど価値が高まるネットワーク効果が働きやすい。IT分野では、ソフトウェアが動作する基盤(OSやハードウェア)を指すこともある。
- ポーター
- ポーター(マイケル・E・ポーター)とは、米国の経営学者で、業界の競争要因を5つの力で分析するファイブフォース分析、企業の活動を価値の連鎖として捉えるバリューチェーン、コストリーダーシップ・差別化・集中の3つの基本戦略など、競争戦略の理論を提唱した人物である。
- マーケティング
- マーケティングとは、顧客のニーズを把握し、それに応える製品やサービスを開発して、価格を決め、流通の経路と販売促進の方法を工夫することで、売れる仕組みをつくる一連の活動である。 市場を細分化して狙う顧客と自社の立ち位置を決めるSTP、製品・価格・流通・販売促進を組み合わせる4P(マーケティングミックス)などの枠組みがある。
- モンテカルロシミュレーション
- モンテカルロシミュレーションとは、乱数を使って確率的な事象の試行を大量に繰り返し、その結果の分布から、期待値やリスクの大きさを推定する手法である。数式で解くのが難しい問題でも、近似的な答えを求められる。
- 不正アクセス禁止法
- 不正アクセス禁止法とは、ネットワークを通じた不正アクセス行為を禁止する法律である。他人のIDとパスワードを無断で使ってログインする行為、セキュリティの弱点を突いて侵入する行為、他人のIDとパスワードを不正に取得・保管・提供する行為などが処罰の対象となる。
- 不正競争防止法
- 不正競争防止法は,営業秘密の侵害や周知表示の無断使用など,事業者間の不正な競争行為を規制する法律である。
- 事業継続
- 事業継続は,災害や障害が起きても重要な業務を中断させず,または早期に復旧できるようにする取り組みである。
- 企業統治
- 企業統治とは、株主をはじめとする利害関係者の利益を守るために、経営者の行動を監視・規律付けし、企業の経営が健全・公正・透明に行われるようにする仕組みのことである。コーポレートガバナンスとも呼ばれ、社外取締役の選任などがその手段となる。
- 労働者派遣法
- 労働者派遣法とは、労働者派遣事業の適正な運営と、派遣労働者の保護を図るための法律である。派遣事業の許可制、派遣期間の制限、派遣先による事前の面接など派遣労働者を特定する行為の原則禁止(紹介予定派遣を除く)などを定めている。派遣先がさらに別の会社へ労働者を派遣する二重派遣は、職業安定法(第44条)で禁止される労働者供給に当たる。
- 原価計算
- 原価計算は,製品やサービスの製造・提供にかかった費用を計算し,その原価を明らかにする手続きである。
- 営業秘密
- 営業秘密とは、不正競争防止法で保護される情報で、秘密として管理されている生産方法や販売方法、その他の事業活動に有用な技術上または営業上の情報であって、公然と知られていないものをいう。 秘密管理性、有用性、非公知性の3つの要件をすべて満たす必要がある。不正な手段で取得したり、使用・開示したりする行為は不正競争に当たり、差止めや損害賠償の対象となる。
- 囚人のジレンマ
- 囚人のジレンマは個々のプレイヤーが合理的に行動した結果,全体として最適でない結果に陥る状況を示すモデルである。
- 回帰分析
- 回帰分析は,一つ以上の説明変数(独立変数)から目的変数(従属変数)の値を予測するための統計手法である。
- 存続期間
- 存続期間とは、特許権などの権利が効力を持つ期間のことである。特許権は特許出願の日から20年(医薬品など一部は延長可能)、著作権は原則として著作者の死後70年まで存続する。期間が満了すると誰でも自由に利用できるようになる。
- 意思決定
- 意思決定は,複数の選択肢の中から,目的の達成に最も適した案を選んで決めることである。
- 損益分岐点
- 損益分岐点は,売上高と費用が等しくなり,利益がちょうどゼロになる売上高や販売数量のことである。
- 損益計算書
- 損益計算書は,一定期間の収益と費用から売上総利益・営業利益・経常利益などを段階的に算出し,経営成績を示す財務諸表である。
- 期待値
- 期待値は,起こりうる各結果の値に,それぞれの発生確率を掛けて合計した値である。
- 業務プロセス
- 業務プロセスとは、企業が製品やサービスを生み出して顧客に提供するために行う、一連の業務活動の流れのことである。業務の流れを図にして見える化し、無駄や問題点を見つけて改善する。抜本的に作り直す手法をBPR、継続的に改善していく手法をBPMという。
- 特許権
- 特許権とは、産業財産権の一つで、発明を保護の対象とし、特許庁への出願、審査、登録を経て発生する権利である(方式主義)。 権利者は、その発明を業として独占的に実施できる。存続期間は原則として出願の日から20年である。同じ発明が複数出願された場合は、先に出願した者に権利が与えられる(先願主義)。
- 相関係数
- 相関係数とは、2つの変数の間にある直線的な関係の強さと向きを、−1から1までの数値で表したものである。1に近いほど正の相関(一方が増えると他方も増える)、−1に近いほど負の相関が強く、0に近いと直線的な関係はほとんど無い。
- 知的財産権
- 知的財産権とは、発明、著作物、デザイン、商標など、人の知的な創作活動によって生み出された無形の成果を保護する権利の総称である。特許権・実用新案権・意匠権・商標権の産業財産権のほか、著作権や、不正競争防止法による営業秘密の保護などがある。
- 確率
- 確率とは、ある事象が起こる可能性の程度を、0以上1以下の数値で表したものである。 起こりうるすべての場合が同じ程度に起こるとき、その事象が起こる場合の数を全体の場合の数で割って求める。2つの独立な事象がともに起こる確率は、それぞれの確率の積になる。各結果の値に確率を掛けて合計したものを期待値といい、意思決定や信頼性の計算などに使われる。
- 移転価格
- 移転価格(Transfer Pricing)は,グループ企業間(親会社と子会社,同一グループの兄弟会社など)で製品やサービスを取引する際に設定する価格である。
- 経営戦略
- 経営戦略とは、企業が競争の中で優位を築き、長期的な目標を達成するために、どの事業に取り組み、経営資源をどう配分するかを定めた方針である。 全社としての事業の組合せを決める全社戦略、個々の事業でどう競うかを決める事業戦略、部門ごとの機能別戦略という階層がある。立案には、SWOT分析、PPM、ファイブフォース分析、バリューチェーン分析などの手法が使われる。
- 経営手法
- 経営手法は,企業が経営目標を達成するために用いる管理や改善の考え方・技法の総称である。
- 統計
- 統計とは、データを収集・整理・分析し、平均や分散、相関などの数値やグラフによって、集団の特徴や傾向を数量的に明らかにする方法である。標本から母集団の性質を推し量る推定や検定、変数間の関係を式で表す回帰分析なども含まれる。
- 線形計画法
- 線形計画法は,一次式で表される制約条件のもとで,一次の目的関数を最大化または最小化する数理計画法である。
- 著作権
- 著作権とは、思想や感情を創作的に表現した著作物について、著作者が持つ財産的な権利である。コンピュータのプログラムも著作物として保護される。 特許権などと違い、登録などの手続を必要とせず、創作した時点で自動的に発生する(無方式主義)。保護期間は原則として著作者の死後70年まで。法人の業務として従業員が作成したプログラムは、契約などに別段の定めが無ければ法人が著作者となる。
- 著作権法
- 著作権法とは、著作物と著作者の権利を定めて保護する法律である。権利は創作と同時に発生し、登録は不要である。 プログラムは著作物として保護されるが、プログラム言語、規約(プロトコル)、解法(アルゴリズム)は保護されない。データベースは、情報の選択または体系的な構成によって創作性があるものが著作物として保護される。法人の業務として従業員が作ったプログラムは、契約などに別段の定めが無ければ法人が著作者となる(職務著作)。
- 要配慮個人情報
- 要配慮個人情報とは,本人に対する不当な差別,偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要する記述等が含まれる個人情報である。
- 限界利益
- 限界利益は,売上高から変動費を差し引いた利益で,固定費の回収と利益の獲得に貢献する。
- 電子商取引
- 電子商取引(EC)は,インターネットなどのネットワークを通じて商品やサービスを売買する取引の総称である。
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